参加者たちは平均16キロ減量、糖尿病の改善、血圧低下など、イギリスで話題の減量プログラムがついに上陸。サンデータイムズ・ベストセラーはじめ、「今年を代表するダイエット本」「科学的根拠に基づいた真の減量ツール」とメディア、医療関係者が絶賛しているのが、『英国の専門医が教える 減量の方程式』だ。著者はオックスフォード大学医学部を首席卒業後、食欲や体重管理の研究でイギリスを代表する減量専門医のサイラ・ハミード氏。カロリーや糖質計算はせず、科学的に「満腹感」を味わえ、継続しやすいよう設計されているため、誰もが挫折しにくい配慮がなされている。今回は「食事」の役割について、特別に抜粋してお届けする。

【減量専門医が明かす】痩せない人が軽視している、たった1つのことPhoto: Adobe Stock

1つしかないのに、身体のことに無頓着

 誰かに最新鋭のスポーツカーをプレゼントされたとしましょう。

 あなたはオーナーとして、この高性能で優雅なマシンをどのように扱うでしょうか。

 最高の状態を保つために、頻繁に整備や洗車をして、慎重に運転し、最高の燃料を使うでしょうか。

 それとも、無造作に運転をして、駐車場では左右の車ギリギリに停め、ガレージには格納せずに野ざらしにし、たとえその燃料がエンジンにダメージを与えて車を故障させるとわかっていても、安物の燃料を入れるでしょうか?

 答えは自明のように思えるかもしれません。しかし不思議なことに、私たちはスポーツカーのような高価な所有物は大切にしようとする一方で、自分の身体のケアはおろそかにしがちです。

食事を軽視し続けるとどうなる?

 よく考えてみれば、自分の身体ほど価値のあるものはないにもかかわらず、です。身体を雑に扱っていると、長い目で見れば悪い結果が生じます。所有物は交換できますが、身体はそうはいきません。

 ガソリン車に軽油を入れれば、車の調子はおかしくなります。しかし、身体に間違った燃料を入れている人は多くいます。そのうえ、膨満感や胸やけ、頭痛、疲労、抑うつ、睡眠不足、体重増加といった形で身体が上げている抗議の叫び声を無視しているのです。

 間違った燃料を入れられた車がうまく走らないのと同じように、身体が食べ物と見なさない「食べ物」で燃料を補給しても、気分が良くなったり、理想的な体重をキープすることはできません。

 本書では、あなたが普段口にしている食べ物が、なぜ減量を妨げているのかを科学的に説明していきます。このプログラムを開始すれば、あなたも体重を減らし、健康を取り戻し、爽快な気分を味わうための効果的な処方箋となる食事を摂れるようになります。

(本稿は、『英国の専門医が教える 減量の方程式』を一部抜粋・編集したものです)