中国の当局者らは、米国の規制でサービス停止が迫る中国系動画投稿アプリ「TikTok（ティックトック）」について、米起業家イーロン・マスク氏などの信頼できる非中国系投資家にTikTokの米国事業への投資や経営権取得を認める可能性も含め、内部で選択肢を議論している。事情に詳しい関係者が述べた。中国は、TikTokを運営する中国の字節跳動（バイトダンス）が米国事業を売却しない限り米国でのサービスを禁止するとの米国の法律に抗議しているが、裁判所が執行停止を命じない限り、19日にこの法律は発効する。中国当局者らがマスク氏への売却というアイデアを最高指導部に提示したかどうかは不明。関係者によると、これまでの協議で当局者は、禁止措置を発効させ、バイトダンスの所有下にTikTokを維持することが最善であり、そうすることでトランプ次期大統領の就任後も交渉を継続できると結論づけた。ただ、トランプ氏就任後の選択肢を検討する中で、トランプ氏の最も親しい協力者のひとりであるマスク氏との取引の可能性を検討したという。