と同時に「LOVE PHANTOM」のイントロが流れ始め、ギターの松本孝弘、ボーカルの稲葉浩志が登場。機材トラブルに何の動揺も見せないパワフルで美しいパフォーマンスを展開したのです。
さらにB’zの単独ライブでは、おなじみの人気曲「ultra soul」も披露し、会場全体が熱狂の渦に。テレビで観ていてもその熱気が伝わってくるほど、圧巻のパフォーマンスを披露しました。
B’zの「LOVE PHANTOM」が
大盛り上がりした理由
B’zが、サプライズで登場し、圧巻のパフォーマンスを魅せるきっかけを作ったのは「LOVE PHANTOM」のイントロです。
「LOVE PHANTOM」は1995年にリリースした18枚目のシングルで、186万枚のミリオンヒットを記録。
B’zのシングル売上枚数で歴代2位を記録(1位は1993年リリースの「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」の202万枚)しているこの曲は、ライブで高さ数十メートルの高台からダイブする演出のために制作していた曲で、当初、シングルカットの予定はありませんでした。
ライブで幻想的な雰囲気を演出するためのアレンジ加えた「LOVE PHANTOM」のイントロは79秒と非常に長いのです。
2022年に、とあるテレビの情報番組で「近年の若者は映像コンテンツを倍速視聴する人が増え、曲を聴いている時にイントロやギターソロは、タイムパフォーマンスが悪いため飛ばす傾向にある」という内容が取り上げられた時に、“若者が飛ばす曲”の具体例として紹介されたこともあるほどです。
この番組が放送された直後、「LOVE PHANTOM」がSNSのトレンドに上がるほどの反響がありました。
紅白では、「LOVE PHANTOM」の甘美で幻想的なイントロ(79秒のフルバージョンではなく39秒の短縮バージョン)が流れたことで、とんでもないことがはじまる!という大きな期待を感じさせることに成功。