米オープンAIが新事業を発表した際に米マイクロソフトが同席していなかったことは、両社の数カ月にわたる緊張関係を映しており、長年提携していた両社がお互いへの依存度を下げる新時代を迎えたことを示唆している。オープンAIはホワイトハウスでの記者会見で、米オラクルおよびソフトバンクグループ(SBG)との合弁会社「スターゲート」の設立を発表した。新会社は最大5000億ドル(約78兆3000億円)を投じ、オープンAIの開発を支援する新たなデータセンターを米国内に建設する計画だ。会見に出席したオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)、オラクルのラリー・エリソン会長、SBGの孫正義会長兼社長、ドナルド・トランプ米大統領の4人は、AI(人工知能)が雇用を創出し、がんの治療法さえ見つける可能性について議論した。マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは数千キロ離れたスイス・ダボスで世界経済フォーラム(WEF)に出席していた。