「頭の回転が速くなる」「誰でも脳の機能が向上しそう」「脳の老化防止に使える」「ゲーム感覚で小学生でも楽しめる」「たとえるなら、脳のストレッチ」「集中力や記憶力が伸びた」などの声が届いた、くり返し楽しんで使える『1分間瞬読ドリル』は、何歳からでも6つの力が飛躍的に伸びます。間違ってもOK。1分間で与えられた課題を見ていくだけで、「記憶力」「思考力」「判断力」「読解力」「集中力」「発想力」が抜群にあがります。
子どもには、これから必要とされる「考える力」勉強脳が磨かれ、覚えに不安があるシニアはボケ防止に使える、そして、大人は脳機能を高めていくことができるのです。10歳から100歳まで、誰でも簡単に続けられる『1分間瞬読ドリル』で、脳をよくしていきましょう!

認知症の治療法として取り入れられている「回想法」Photo: Adobe Stock

親の昔話、もしかして認知症のサイン?

 実家に帰省すると、高齢の両親が昔話ばかりするという経験はありませんか。「子どもの頃はこんな遊びをしていた」「若い頃、どんなふうに働いていたか」など、懐かしい思い出を語る親の姿に、少しほほえましさを感じる一方で、同じ話を何度も繰り返されると、ついイライラしてしまったり、年齢を重ねた姿に少し心配になったりすることがあるかもしれません。

 日本は今、世界でも例を見ない「超高齢社会」に突入しています。厚生労働省のデータによると、2040年には認知症の高齢者が584.2万人、軽度認知障害(MCI)の方が約612.8万人に達すると予測されています(*1)。合計すると、65歳以上の人口の約3分の1に相当します。つまり、15年後には「3人に1人の高齢者が認知症の症状を発症している」計算になります。この数字を見ると、「自分の家族は大丈夫」とは言い切れない現、が浮かび上がります。

 そのため、両親や祖父母の認知症予防や認知機能の維持は、今から取り組むべき大切なことです。

 じつは、高齢者が昔話をすることは「回想法」と呼ばれ、認知症の治療法として取り入れられている手法です。回想法は、過去の記憶を思い出し、それを語ることで脳を刺激する方法で、認知症予防にも効果的であるとされています。

 たとえば、過去の記憶を呼び起こすことで記憶力を鍛えたり、昔話を通じて会話をすることで思考力や言語能力を使う機会を増やしたりします。また、懐かしい思い出を語ることで、幸福感や安心感が得られることもわかっています。

親の昔話に上手に付き合うコツとは?

 両親が昔話をし始めたら、「また、その話か」と話半分に聞き流すのではなく、質問を交えながら新しい会話を楽しんでみてください。会話が活発になることで、脳の認知機能の向上にもつながります。

・「昔はどんな遊びをしていたの?」と、さらに記憶を掘り起こす質問をする
・昔の写真やアルバムを一緒に見て思い出を共有する
・家族旅行やイベントの共通の体験を振り返る

 さらに、昔話だけでなく、「新しい話題」を共有することも大切です。

 そこでオススメしたいのが『1分間瞬読ドリル』です。たった1分間で集中して脳を鍛えることができるドリルで、記憶力や判断力を向上させる効果が期待されるエクササイズです。親世代とも一緒に楽しむことができ、家族間での新しい共通の話題になります。

 親の昔話に少し付き合ってみるのも悪くありません。ちょっとした質問や工夫で会話を広げたり、新しい話題を取り入れたりすることで、親子のコミュニケーションがより楽しい時間に変わりますよ。昔話で心をつなげつつ、親子で一緒に脳を活性化させましょう。

*1 認知症および軽度認知障害(MCI)の高齢者数と有病率の将来推計

*本記事は、『1分間瞬読ドリル』の著者による書き下ろしです。