誰がこれを予想しただろうか。ウォール街は予想しておらず、27日にはハイテク株が売り込まれた。先週末、中国企業ディープシーク(深度求索)の極めて高度な人工知能(AI)モデルが、米IT大手の構築したシステムに匹敵する性能を持つものの開発費用はごくわずかだったとのニュースが伝えられた。影響は株式だけにとどまらず、広範囲に及ぶ可能性が高い。米半導体大手エヌビディアの株価が16.9%下落し、ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数は3.1%下落した。エヌビディアはAI向け先進半導体市場を支配している。IT大手が多額のAI向け支出を発表する中、同社の株価は2023年初め以降で10倍超に急上昇し、時価総額は27日まで3兆3000億ドル(約510兆円)を上回っていた。