関東~北海道航路の新造船がまるで「動くビジホ」!快適すぎる船内施設とは?【写真付き】就航を開始した「さんふらわあ かむい」
*本記事はカーゴニュースからの転載です

商船三井のLNG燃料フェリー「さんふらわあ」の新造船が大洗~苫小牧航路の深夜便から就航した。旅客定員は157人。さながら「動くビジネスホテル」となりドライバーに快適な空間を提供するという。内装はどうなっているのか、写真と共に紹介する。(カーゴニュース編集部)

大洗~苫小牧航路に新造船が就航
一般旅客も受け入れる

 商船三井(本社・東京都港区、橋本剛社長)と商船三井さんふらわあ(本社・東京都千代田区、牛奥博俊社長)は1月17日、新造船のLNG(液化天然ガス)燃料フェリー「さんふらわあ かむい」の船内見学会を大洗港で開催した。

 同船は21日、大洗~苫小牧航路の深夜便から就航。環境負荷が低いLNG燃料を使用しており、今春に同航路で就航予定の「さんふらわあ ぴりか」と合わせて、商船三井グループは国内東西航路でLNG燃料フェリーを4隻体制で運航する。

「さんふらわあ かむい」は、大洗~苫小牧間の深夜便である既存船「さんふらわあ だいせつ」の代替船として、商船三井グループで3隻目となるLNG燃料フェリーとして2022年に発注。内海造船因島工場で建造され、昨年12月に竣工した。なお、「さんふらわあ かむい」の就航に伴い、「さんふらわあ だいせつ」は1月19日で引退した。

「さんふらわあ かむい」は全長199.4m、型幅28.6mで、航海能力は24ノット(時速約45㎞)、総トン数は1万5512トンとなり、従来の約1.4倍に拡大することで積載能力を向上。旅客定員は157人となる。3階と4階がトラック用、5階が一般乗用車用の甲板となり、最大載貨重量は4136トン。トラックの積載スペースを拡張したことで、大型トラック(13mトラック)は約155台の積載が可能。一般乗用車は約50台まで積載できる。