リモートワーク普及で壊滅するかと思ったオフィス市場、まさかの大復活！何が起こった!?【不動産インサイダー座談会4】

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コロナ禍でリモートワークが普及し、賃貸オフィス市場は壊滅的な打撃を受けた――はずだったのに？実は空前の活況となっているという東京オフィス市場、いったい何が起こっているのか。全宅ツイ新年座談会の4本目は、まさかの復活を遂げたオフィス市場について取り上げる。（聞き手／ダイヤモンド編集部 鈴木洋子）

稼働率97％　もう借りるオフィスがなくなっちゃった！
リモートワーク終焉と採用対策で空前の大活況に

──コロナ禍でリモートワークが普及することで、壊滅するとかいわれていたオフィス市場は、今どうなっているんでしょうか？

アンニュイ（アン）：大回復してますね。日本最大のオフィスREITである日本ビルファンドの2024年6月期末の稼働率が98％です。ほとんど貸すところがない。ポートフォリオのオフィスのうち、空いているのは1区画だけ、なんて言ってたREITもあった気がする。

とっくさんX（とっく）：他のオフィスREITも稼働率が97％くらいまでいってるトコ多いですよね。東京オフィス市場は今空室率が4.48％といわれてます。麻布台（ヒルズ）も（ミッドタウン）八重洲もリーシングが厳しかったのは過去の話、とまでは言いませんが、2023年、24年竣工の物件が満室近くになってるのは、良い流れですね。

――LINEヤフーとかもそれで炎上してましたけど、リモートワークに完全移行して戻ってこない会社はなかったんやね。富士通が汐留本社を引き払って川崎に減床移転したときは驚いたんだけど。

とっく：社員はリモートしたいけど会社は出社させたいんだよね。富士通は公式のリリースは出てないけど、オフィス減らしすぎたみたいで、今都内で分散してオフィスを結構借り始めましたよね（笑）。

あくのふどうさん（あくの）：うける。

――コロナ禍挟んで、オフィスマーケットってどう変わったんでしょうか。賃料とか人気エリアとか、そもそもどんな会社が増床しているのかとか、何か変わったことはありますか？