4日午前中位校の動き

 引き続き4日午前のEランクを見ていこう。2022年の3.7倍から緩和してきた明治学院[3回](67人・2.58倍)と、22年3.33倍から少しずつ緩和した駒込[5回](50人・2.27倍)は、志望者数が3割増と微減に分かれた。出願状況も3割増と前年並みの勢いで、25年の明治学院は3倍台へ、駒込は前年並みとなりそうだ。

 宝仙学園順天堂大学系属理数インターには、[2回2科・4科(特待選抜)](47人・2.14倍)とFランク[3回適性検査(特待選抜)](71人・1.87倍)がある。志望者数は3割半減と3割減といずれも減少傾向にある。25年は2倍割れと1倍台半ばに向かうだろう。日本大学藤沢[3回](37人・3.7倍)の志望者数は3割半増、出願状況はそれを上回り、25年は4倍に乗せそうだ。

 郁文館には、[適性検査型iP class選抜](34人・4.86倍)と、23年1.08倍から大きく上がったGランク[4回総合](28人・1.87倍)という二つの試験区分がある。志望者数は7割半減と4割強増に分かれた。25年は両者とも2割台になる可能性も出てきた。

 多摩大学目黒[特待・特進4回](31人・2.58倍)は22年3.88倍から緩和してきたこともあり、志望者数は6割半増と人気化している。25年は3割台に戻しそうだ。22年4.67倍、23年2.3倍と隔年現象も見られる穎明館[5回4科総合](24人・6倍)は志望者数が3割弱減で、25年は5倍台に緩みそうだ。

 ここからはFランクとなる。女子校は大妻多摩[総合進学4回](34人・1.1倍)だけで、志望者数は1割強減少している。25年は受験者数が減っても、倍率はとても受けやすくて受かりやすい状態のままだろう。

 淑徳巣鴨[3回一般](102人・7.29倍)は23年5.5倍から大きく上がったものの、志望者数は2割半増で、出願状況はそれを大きく上回る5割増ペースと絶好調であり、25年は2桁乗せも視野に入る。桜丘[5回3年特待チャレンジ(2科・4科)](76人・3.3倍)も志望者数7割弱増と絶好調、こちらは合格者数の出し方次第だが、25年に5倍乗せもあり得そうだ。

 茨城の開智望[日本橋併願](48人・1.6倍)は志望者数5割増で、25年に2倍乗せとなりそうだ。文教大学付属[5回](44人・2.75倍)は1割弱増で、25年は3倍に迫る。鶴見大学附属[難関進学クラス3次](11人・2.2倍)は3割強減で、25年は2倍を割りそうだ。

 Gランクで受験者数50人以上は、玉川聖学院[4回](73人・1.16倍)と神奈川学園[C日程](60人・1.25倍)という二つの女子校で、志望者数は1割減と1割半増に分かれているものの、25年も受けやすくて受かりやすい状態が続きそうだ。

 Hランクでは、清泉女学院[AP(アカデミックポテンシャル)](55人・3.93倍)が4倍前後で安定していたが、志望者数3割強減で出願状況はそれを上回る減少ペースということもあり、25年は2倍台を維持できるかという情勢に。千葉の芝浦工業大学柏[課題作文](30人・2.73倍)は22年1.65倍から23年7.29倍と変動が激しい入試回だが、志望者数は2.8倍増、出願状況は3割以上の増加ペースで、すでに前年の出願者数を超えており、25年は3倍台のどこまで進むか。