4日午後絶好調の「実践女子学園」

 4日午後ともなると、女子受験生はぐんと減る。志望者数合計と2024年受験者数がいずれも100人を超えるのは4校のみで、この入試回の受験生の3人に2人はいずれかの学校を受けている。

 355人と圧倒的に多くの受験生が集まるDランクの実践女子学園[6回午後]は、5.07倍(23年3.94倍、22年2.78倍)と倍率も年々上げている。志望者数は1割弱減だが、出願状況は一転して2割半増加ペースになっている。25年の実践女子学園はどの入試回も出願状況が上向きで、25年の倍率は上がりそうだ。この入試回も6倍乗せがあり得る。

 180人で5.14倍(23年6.75倍、22年11.1倍)の三田国際科学学園[4回インターナショナルサイエンス(ISC)]はBランク。志望者数は微増で、出願状況も3割増ペースと好調なこともあり、25年には23年実績に迫ることになるだろう。

 148人が受けて4.93倍(23年4.22倍、22年8.12倍)の昭和女子大学附属昭和には、二つの入試区分がある。いずれもDランクの[本科コースC][スーパーサイエンスコースSC]で、志望者数はそれぞれ4割強増と2.1倍増と大変好調だった。出願状況は一転して、[C]は2割半減、[SC]は8割減と大変な減少傾向となっている。これからどれだけ戻すかは不明ではあるものの、25年は3倍程度までの緩和があり得る。

 同じくDランクで121人が受けて7.12倍(23年5.4倍、22年6.81倍)の目黒日本大学[2月4日午後]は、志望者数2割減だった。出願状況はそれを上回る減少ペースなので、25年は6倍を割って、23年実績に向かう可能性が大きい。

 他にもいくつか、注目の入試回に触れておきたい。Cランクのドルトン東京学園[一般2月4日2科型]は、53人が受けて6.63倍(23年7.63倍、22年5.1倍)とハードな倍率だが、志望者数は3割強減、出願状況も2割近く減少傾向とあって、25年は何とか6倍を維持できるのだろうか。

 新設されたDランクの宝仙学園順天堂大学系属理数インター[2回医学進学(特待選抜)]については、男子受験生のところでも触れたように、結構な競争状況になるだろうが、具体的な予想は控えたい。

 Eランクには、主な学校が集まっている。東京電機大学[4回]は、最多の男子受験生(256人・8.53倍)と、女子(33人・1.57倍)という男女差が極端で、しかも、女子出願者は3分の1しか受験していない。志望者数は2割増で、出願状況はそれを大きく上回るペースということもあり、25年には2倍には乗せそうである。狙い目の入試回だ。

 Gランクでは、63人が受けて3.32倍(23年1.79倍、22年1.68倍)と、年々人気が高まっている中村[一般2科・4科4日]に注目したい。志望者数は2割半増であり、25年は続伸して4倍に迫る勢いにある。