難関・上位校ラストチャンスは4日午前に
2024年、4日午前に受験した5358人の女子の半分強は、受験者数上位10校(うち5校が女子校)に集まっている。ランク順に見ていこう。
Aランクは2校ある。最多の467人が受けて6.31倍(23年7.3倍、22年10.31倍)と緩和傾向の豊島岡女子学園[3回]は、志望者数1割弱減から反転して出願状況は2割増ペースとなっている。25年は23年実績に向かうことになるだろう。215人が受けて12.65倍(23年7.72倍、22年10.22倍)と高止まりの市川[2回]は1割弱増の志望者数だったものの、出願状況は前年並みで、25年も12倍台を維持しそうである。
Bランクは3校ある。320人が受けて8.21倍(23年8倍、22年5.78倍)の中央大学附属[2回]は、志望者数が2割減だったが、出願状況は微減程度まで戻しており、25年も8割台を維持するだろう。
284人で6.45倍(23年4.42倍、22年4.01倍)の浦和明の星女子[2回]は志望者数が2割半減で、出願状況も出足が鈍い。やはり24年の高倍率が敬遠されている様子で、25年は4倍台に向けて緩和していきそうだ。
他の入試回も男子は増加傾向、女子は減少傾向となっている東京農業大学第一。196人で7.84倍(23年7.29倍、22年5.92倍)の[4回]は、志望者数2割弱減と減少傾向だったものの、出願状況は微減まで戻しており、25年は7倍台半ばに向かいそうだ。
Cランクの女子校は淑徳与野[2回]だけで、149人が受けて5.52倍(23年8.88倍、22年6.93倍)だった。志望者数は1割減で、出願状況もスローペースということで、25年はさらに緩和することになりそうだ。
開智日本橋学園[4回]は、248人が受けて9.92倍(23年7.79倍、22年9.41倍)と非常に狭き門となっている。志望者数は2割減だが、出願状況は1倍弱減程度まで戻している。25年は9倍を割るかもしれない。144人で3.13倍(23年3.58倍、22年5.68倍)の成蹊[一般2回]は微減だったが、出願状況はより減少傾向となっており、25年は3倍を維持できるか。
東京都市大学等々力には二つの入試区分があり、44人で6.29倍(23年5.29倍、22年3.4倍)の[アクティブラーニング型]は志望者数4割減だったが、出願状況は前年並みのペースであり、25年も6倍台前半となりそうだ。12人で4倍(23年5.2倍、22年4.8倍)のHランク[英語1教科]は、志望者数がごく少なく、出願はスローペースなため予想は控えたい。
神奈川では、236人で3.52倍(23年6.86倍、22年5.21倍)と24年に大きく緩和した法政大学第二[一般2回]。志望者数は2割増だったが、出願状況はそれを上回るペースで、25年は3倍台後半に向かう動きとなりそうだ。181人で9.05倍(23年9.37倍、22年5.48倍)の神奈川大学附属[3回]は志望者数が1割半弱減少していたが、出願状況は2割増ペースに反転しており、25年は2桁を目指す勢いとなっている。