5日午後以降の注目校
5日午後ともなると、2024年受験者数は324人まで激減した。その3人に1人はCランクの明治大学付属八王子を受験する。111人で6.53倍(23年11.78倍、22年7.36倍)の[B方式(4科総合型)]なのだが、志望者数は微増だったものの、出願状況は4割減のペースで、このままいくと25年は倍率が大幅に緩和して4倍を割れるかもしれない。
他には、74人で9.25倍(23年21倍、22年6.83倍)と過酷な関東学院[二期]が志望者数1割半増だったものの、出願状況は1割弱の減少ペースとなっている。25年は8倍台にとどまれるか。
女子校も見ておこう。22年1.48倍から地道に伸ばしているFランクの十文字[5回](45人・2.37倍)は志望者数3割増で、25年も続伸して2倍台後半に進みそうだ。Gランクの日本大学豊山女子[2科〈3〉](36人・1.03倍)は23年1.77倍からだいぶ緩和したが、志望者数は2割減で、25年はとても受けやすくて受かりやすい状況が継続しそうだ。
同じくGランクの北豊島[特待3回](13人・1.18倍)は、23年5倍から大きく緩和したが、志望者数は4割増で25年は1倍台半ばを目指す。それでも受かりやすい状況に変わりはないが。Hランクの神田女学園[6回1科選択](16人・1倍)は志望者数が8割半増で、25年は受験者数が30人を超えるかもしれない。
6日以降の注目入試回を順に見ていこう。6日午前はEランクが2校ある。24年の合格者が1人だったためとはいえ、横浜創英[5回本科](49人・49倍)はさすがに敬遠されており、志望者数1割半減をはるかに超えて、出願状況は8割減のペースとなっている。25年は合格者数次第ではあるものの、23年5.6倍程度に収まると受けようという気にもなるのだろうか。
もう1校、多摩大学目黒[特待・特進5回](30人・4.29倍)は志望者数7割強増と絶好調であり、25年は6倍程度までは上がりそうだ。Gランクの麹町学園女子[2月6日午前一般](32人・1.45倍)は志望者数2割半増で、25年も1倍台半ばのまま合格者数がいささか増えるものと思われる。
6日午後は、Bランクの広尾学園小石川[4回]である。二つの入試区分があり、[本科](93人・13.29倍)は23年10倍、22年19.22倍と、高止まりのまま大きく上下動する。[インターナショナルSG](83人・6.92倍)は、2桁だった22年・23年より緩和している。志望者数は1割弱減と3割強増だったが、出願状況は1割増と2割増の勢いで、25年は15倍と8倍を狙う展開になるのだろうか。
7日午前は、Gランクの城西大学附属城西[4回午前](20人・5倍)と共栄学園[5回](14人・1倍)に受験生が集まっている。
■四模試から2025年度の動向を見る「首都圏の学校」記事のまとめ
首都圏男子校/首都圏女子校1(難関・上位・中堅校)/首都圏女子校2(神奈川・千葉)/首都圏女子校3(中堅・中位校)/埼玉共学校/千葉・茨城共学校/神奈川共学校/東京共学校(23区東部・北部)/東京共学校(23区西部・南部)/東京共学校(多摩地区)/東京共学校(都心)/1月入試(男子受験生編1)/1月入試(女子受験生編1)