ドナルド・トランプ米大統領がカナダとメキシコに対する関税を発表したことを受け、両国が報復措置を準備している。米国と隣国が貿易戦争に突入し、米国内の消費者に打撃を与えるほか、数十年にわたる経済統合が覆される恐れもある。米政府はメキシコとカナダからの全輸入品に新たに25%の関税を、またエネルギー製品には10%の関税を課すと明らかにした。カナダとメキシコは輸出の80%が米国向けのため、関税によって景気後退に陥るリスクがあり、カナダドルとメキシコペソが対米ドルで下落する可能性が高い。その中でカナダとメキシコ両政府が準備している戦略は、米国民にも痛みを確実に感じさせることが狙いとなっている。これらは共和党の牙城や政治的影響力のある業界団体からの輸出品に焦点を当てる内容で、いわゆる「精密攻撃」となる可能性が高いと専門家らは述べている。
米国にも関税の痛みを、カナダとメキシコが報復措置を準備
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