中国企業ディープシーク(深度求索)が躍進し、同社の人工知能(AI)モデルが米企業に匹敵する評価を受けていることについて、中国国民は誇りを持って受け止めている。ディープシークが低コストで実現したAIモデルは米株式市場に大打撃を与えた。また同社のアプリは米国のiPhone(アイフォーン)向けダウンロードのランキングでも首位を獲得。旧正月(春節)を迎えた中国のソーシャルメディア上では、「ディープシーク・プライド」の絵文字が笑顔の猫や犬とともに多く投稿されている。また中国国営メディアだけでなく、ITやビジネス業界のリーダーらも、ディープシークを称賛。同社の本拠がある浙江省の政府はディープシークの紹介で、「他国の月がわれわれの月よりも必ずしも丸いわけではないと信じる必要がある。他者ができることはわれわれもできるし、さらにはよりよくできる」と記している。