【YouTube総再生回数60億突破】知る人ぞ知る凄腕クリエイターが初めて明かす「圧倒的な企画力」のすべて。企画・マーケティング・クリエイター・営業職 必読のトップYouTube作家&マーケッター、初の著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)は、企画に悩む、すべての人に向けてノウハウを初公開している。クリエイティブな仕事の全体像を俯瞰しつつ「見えない条件文」「企画発想技12選」「構成は木」「データとの向き合い方」など、わかりやすく解説。とっつきやすい「お題」も出題され、実演しながら学べる構成にもなっており、学びになるコンテンツが満載だ。現在、約30チャンネルへ企画提供をしており、有名企業のコンサルティングやアドバイザーなどを行っている著者が、そのノウハウを「PDCA(計画・実行・評価・改善)式にわかりやすく解説した本書から、一部を抜粋・編集したものをお送りする。

構成は意外と難しい
企画が決まったあと、次に考えるのが「構成」だ。しかし実は、この「構成」が意外と難しい。
その理由としては、
・「何から考えたらいいのかわからない」
・「アウトプットのために必要な情報が、過不足なく考えられているのかわからない」
といったことが挙げられる。僕たちも「構成」には当初、苦悩した記憶がある。
企画に関する本は多いが、構成に関する本は少ない
「企画」については、大物クリエイターの本やフレームワークなどが、世の中にある程度出まわっている。
ただ、かなり重要なはずの「構成」について、しっかりと言及した本は少ない印象だ。
そこで、これまでの経験から僕たちが培ってきた「構成」についての考え方を丁寧に解説していこうと思う。
「木」にたとえた構成の考え方
まずは次の「木」のイラストを見てほしい。このイラストは、僕たちの会社の新入社員研修でも使っているものだ。
1つひとつの要素について説明しよう。

★根っこ(企画意図)
まず、企画でもっとも大切なのが、根っこの部分となる「企画意図」だ。
なぜ、この企画を立てるのかという根拠や、この企画で何を伝えたいのかといった目的の部分となる。
これが定まらないと、コンテンツがあちこちにブレて、なんのためのコンテンツか伝わりにくくなる。
★幹(コンテンツの流れ)
コンテンツの基本的なストーリーが「木の幹」に当たる。
この部分では、細かい要素を考えなくてもいい。
・どんな話をどんな流れでつくるか
・起承転結があるのであれば、どう始まってどう終わるのか
その流れを考える。
★葉っぱ(追加の要素・展開)
葉っぱにたとえられるのが、根っこと幹に追加する要素と展開だ。幹の基本の流れに要素を加えていく。
この葉っぱの部分は、基本の流れから考えると「しなくてもいいこと」かもしれない。でも、葉っぱがないと、単に流れを追うだけの単調な構成になってしまう。
葉っぱを加え、その部分の演出を工夫することで盛り上がりが生まれるし、動画であれば尺(時間)を長くすることもできる。
ただし、葉っぱ部分は、あまりにも本題と無関係になりすぎると「ノイズ」になる可能性があるので、その点は要注意だ。
★実(確実に記憶に残る瞬間・コンテンツならではの個性)
最後に、実にたとえられるのが、
・そのコンテンツならではの個性
・確実に記憶に残る部分
YouTubeチャンネルであれば、ブランディングにもつながる非常に重要なポイントとなる。一般的にブランディングとは、「その企業ならではのもの」として、ポジションを明確にし、認知してもらうための取り組みともいえる。
YouTube動画のブランディングも、そのチャンネル、もしくは演者ならではの個性を印象づけることと同義となる。
※本稿は、『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。