トップランキングを活用する
そうした落とし穴にハマらないようにするための、簡単でありながら効果的な方法がある。新しいジャンルの動画をつくるときなどに、そのジャンルで伸びている「トップ10」などのランキングをチェックするのだ。
それにプラスして、そのジャンルの最新動画から、ウケているトレンドなども把握する。
客観的な視点を忘れない
人の感情を考えるときこそ、こういった客観的な視点を忘れないことが大切だ。
同じように「人の感情を動かす」ためにも、「自分だったらこうする」という独善的な考えを基準にしないことを強く意識している。
「なんでこれが?」という違和感の活用
たとえば、音楽のオリコンランキングや映画の興行収入ランキングを見て、「えっ、なんでこれが?」と思ったことはないだろうか。僕たちは、よくある。
「いやいや、ランキングに入ってない、この作品のほうが面白いだろ!」なんて思ってしまうことが、メチャクチャあるのだ。
王道をインプットし、オリジナリティを生む
しかし、異なる感覚を持っているからといって、広く一般にウケるものがつくれないわけではない。
さまざまなジャンルのランキングを参考にするなどして、大衆に受け入れられる「王道」をインプットすることで、それとは異なるもの、オリジナリティがあるトリッキーなものもつくれる。
バランス感覚を持つことが重要
企画職においては、1つの法則にとらわれないバランス感覚がとても重要だと感じている。
そのうえで注意したいのが、市場のトレンドや消費者のニーズ、競合の動向のリサーチなど、特定のジャンルや分野に関する数字を調べるだけにならないようにすること。
「感情」を考えるには、生活導線まで捉える
というのも「感情」を考えるうえでは、人をもっと立体的に、生活導線を含めて捉えることで、解像度がグンと上がるからだ。
その属性の人物が好んでいるほかのジャンルはなんなのか、いま何をほしがっているのか、どういった生活をしたいと思っているのか。
そういった部分も考慮できるようになれば、感情の動きを引き出すための「葉っぱ(追加の要素・展開)」を考えやすくなる。
※本稿は、『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。