巨人たちは誰にとっても大き過ぎるのだろうか。先週、SP500種指数の時価総額のうち、上位10社の占める割合が37.5%超となった。多くの市場アナリストは、株式市場がこれほど少数の銘柄に危険なほど集中したことはないと指摘する。しかし、それは間違いだ。米株式市場は過去にもっと集中度が高かった時期が何度もある。問題は、少数銘柄への集中が市場を頭でっかちにしていることではなく、市場を割高にしていることだ。それについてどの程度懸念すべきかは、株価の動きよりも、それに対処できる能力に左右される。読者が若ければ若いほど、心配する必要は少ないだろう。若い投資家には年配の投資家にはない優位性がある。それは、労働所得を得られる期間の長さだ。
米株式市場の「巨人」問題、どう対処すべきか
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