先進国株式と新興国株式への投資は、海外市場に上場されているETFを使うか、公募の投資信託で、ノーロード(販売手数料ゼロ)で、かつ信託報酬が安いファンド(信託銀行系の運用会社が設定しネット証券で売っている商品に手数料の安いものが多い)を選ぶかが、微妙なところだ。

 別法として、全世界の株式に広く投資して手数料が安いバンガード社の「バンガード・トータル・ワールドストックETF」(海外上場のETFだ。ティッカーコードは「VT」)に70万円、TOPIXに30万円(こちらは国内ETFで投資)といった組み合わせでもいい。海外ETFへの投資に抵抗感のない人には、この組み合わせが手数料的に得で、かつシンプルかも知れない。

 なお、ファンドマネジャーが市場平均よりも高いパフォーマンスを目指して運用するアクティブ・ファンドと呼ばれるタイプの投資信託は、現時点では、手数料が高すぎるので避けるほうがいい。どんなに高くても年間1%以内、できれば0.5%以内の手数料コストの商品が望ましい。

Q10.
「山っ気」がある投資家は
NISAをどう使ったらいいいか?

 1年間に100万円までの投資枠なので、「山っ気」と言ってもたかが知れており、「プチ山っ気」くらいのものだが、NISAの優遇枠をできるだけ大きく使うという観点から利用方法を考えると、通常の投資の2倍、あるいは3倍のリスクで株価指数に連動する「ブル型」の投資信託が得になる可能性が、排除できないことに気がついた。

 下げ相場に当たると元本がゼロになることもあり得るハイリスクな商品であり、5年間の途中で売りたくなる可能性もあるが、株価が上昇したときに得られる税制上のメリットは大きなものになる。

 かなり大きな資金を持っていて、リスクの扱いに慣れた上級投資家向けだが、理屈上は一考の余地があると申し上げておく。よくよく検討した上で投資していただきたい。