プレゼンの場面で、間が開いてしまうとあせってしまいますよね。相手との気まずい空気が流れてしまって、何か言おうとしてしまうのも無理はないかもしれません話題の書籍『対話するプレゼン』の著者、岩下宏一は、「間は罪悪ではなく宝物」と言います。本記事では、『対話するプレゼン』より、本文の一部を抜粋・加筆・再編集してお届けします。

「えっと…あの…」埋めるほど伝わらない!プレゼンでやりがちなNG習慣
対話するプレゼンにおいて、「間」は「罪悪」ではなく「宝物」です。
プレゼンに不慣れな方は、間を嫌います。間が空いてしまうと、何か言葉を発して埋めなければならないと強く思い込んでいるようです。私が指導する場でも、そのような考えを持つ方は非常に多いです。
しかし、実際にはその逆です。間は大いにとりましょう。
私は「間を制するものがプレゼンを制する」と言っても過言ではないと思っています。間を理解し、使いこなせばそれは強力なあなたの味方となってくれます。
「、」で1拍、「。」で2拍、改行3拍。“間”の黄金ルールとは?
間のとり方の基本は「、」で1拍、「。」で2拍、改行3拍です。
ここでいう1拍というのは、字の1つ分の長さです。
たとえば「あら、こんにちは」という言葉を例にとると、「あ」が1拍、「ら」で2拍、「あら、」までが3拍、となります。
「1拍ってどのくらいの長さ?」と思われたと思います。
それぞれの話す速さは違いますから、テンポ速めに話す人は短くなりますし、ゆったりと話す人は長くなります。
一方的に立て続けに話すと、相手は混乱してしまいます。間は、考えを整理したり、話の流れを切り替えたり、心の中を見つめ直したりする貴重な時間なのです。