最後の希望となる4日・5日入試の状況
2月4日午前のAランクは2校の入試が行われる。前日出願締め切りで、難関校受験生が集まる聖光学院[2回]を、25年は674人が受けて6.24倍となっている。24年は635人で5.2倍、23年は587人で4.89倍と増加しており、2日[1回]同様、「難関疲れ」とは無縁の入試回となっている。
もう一つのAランクは24年Bランクから上がった千葉の市川[2回]で、24年302人・8.63倍から25年は294人・5.76倍と、受験者数はほぼ前年並みで推移している。倍率は合格者の出し方次第だが、25年は1月20日[1回]772人と[2回]108人、24年は同じく745人と35人で、25年は1月の歩留まりが少し悪かったもようである。
4日午前のBランクは4校ある。この日一番多くの受験生が集う男子校の芝[2回]は、25年に775人が受けて、3.31倍だった。24年は860人で3.36倍だったから、大きく受験者数を減らしている。サレジオ学院[B]は25年421人・3.93倍、24年423人・3.36倍となっており、受験者数はほぼ同じで倍率が大きく上がった。24年には城北[3回](255人・4.72倍)がBランクに入っていたものの、25年は代わりに巣鴨[lll期](276人・3.63倍)が入った。もう一校、東京農業大学第一[4回](127人・8.47倍)が加わったことにより、受験生の受け皿が増えている。
2月5日午前は最後のとりでとなる。Aランクは渋渋[3回]で、受験者数は23年301人、24年307人、25年346人と疲れることなく増加を続けている。女子受験生の勢いが強かったのか、25年7.52倍(24年7.14倍)と少しハードルが上がった。
Bランクは5校の入試回がある。共学校は広尾学園[3回]の「本科」と「ISG」のみで、受験者数・倍率は24年171人・4.75倍と73人・3.04倍、25年は191人・9.55倍と81人・10.13倍とだいぶ門が狭くなっている。
Bランクの男子校は、本郷[3回]が24年536人・13.07倍から25年528人・13.2倍へとほぼ前年並みだった。東京都市大学付属[4回ll類]は同様に144人・4.5倍から121人・12.1倍へ、攻玉社[一般学級特別選抜]は77人・3.08倍から107人・2.74倍となっており、受験者数の増減と倍率の上下が反対となった。25年には、Cランクから25年463人・4.5倍の逗子開成[3次]が加わったことで、5日午前の受験者数合計は前年比で4割も増えている。
25年は6日午後に広尾学園小石川[4回]がBランクに加わり、上位校受験の最後の機会となる。「本科」は72人・24倍、「ISG」は48人・12倍と極めて狭い門になっているのは、合格者数がそれぞれ3人と4人に限られているからだ。