米アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏が昨年12月、ドナルド・トランプ氏の邸宅マールアラーゴで同氏夫妻と会食した際、両氏にとって多くのことがかかっていた。実業界の巨人であり、米経済にとって重要な企業のトップであるベゾス氏は、勢いを増す強力な次期大統領との関係を修復しようとしていた。トランプ氏の妻、メラニア夫人にとっても多くのことがかかっていた。ファーストレディーへの復帰を描くドキュメンタリーの買い手を探していたのだ。夫人の代理人は、夫人がエグゼクティブプロデューサーを務めるこの映画を、アマゾン傘下のスタジオなど複数のスタジオに売り込んでいた。会食が近づく中、メラニア夫人は映画監督のブレット・ラトナー氏に相談し、世界で3番目に裕福な人物にアイデアを売り込む方法を聞いた。メラニア夫人は会食の席で、ベゾス氏と婚約者のローレン・サンチェス氏にプロジェクトの詳細を語って聞かせた。
トランプ一族、「再選で大もうけ」の全貌
アマゾンとのドキュメンタリー映画契約や訴訟の和解など、これまでに約120億円を獲得
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