以前は「FIRE」や「億万長者」の本が売れていたが、昨今は幸福感を味わえるお金の本が売れているようだ。
「人生で一番大切なのは思い出をつくることだ」と説いた『DIE WITH ZERO』が空前のベストセラーになり、「DIE WITH ZEROの次に読むべき本」と話題になっているのが『JUST KEEP BUYING』。そして、PIVOTの動画「幸せな金持ちになる方法(2/11配信)」で注目されているのが『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』である。『富の方程式』はゴールドマン・サックスCEOと世界的ベストセラー作家のモーガン・ハウセルが強力ダブル推薦する全米ベストセラーで著者は『GAFA』で有名なスター教授だ。今はそうでなくてもこれから“幸せな金持ち”になるにはどうすればいいのか。本書からワンポイントを抜粋・編集してお届けする(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)。

【データが語る衝撃の真実】自動的に富が減り続ける最悪の行動・ナンバー1Photo: Adobe Stock

パーソナル・ファイナンスで最も重要なこと

世の中には自動的に富が増え続ける行動もあれば、
その反対に自動的に富が減り続ける行動もある。

パーソナル・ファイナンスにとって最も重要な決定は、
学校で何を専攻するか、
どこで働くか、
どの株を買うか、
どこに住むかではなく、
どんな相手と結婚するかだ。

配偶者との関係は、
人生の中で最も重要な人間関係
だ。

それはあなたの経済的な道筋に大きな影響を与えるものになる。

結婚して家庭を維持するのは、経済的観点から極めて効果的だ。

調査によれば、既婚者は独身者より77%裕福である。

既婚者は、独身者に比べ、1年間の純資産増加率が16%高い。

また、既婚者は独身者より長生きし、統計的にも幸福度が高い。

これには多くの理由があるが、私が特に「なるほど」と思ったのは、
「配偶者がいると自分の行動に責任を持たなければならず、
行動に責任を持つことは成功のカギであるため」というものだ。

CEOが取締役会や株主から責任を問われるのと同じように、
あなたが成功するか否かに最も影響を与える配偶者は、
目標達成を最大限にサポートしてくれる。

私の経験からも、うまくいっている夫婦は、
双方が相手の期待に応え、助け合っている。

しかし、どんな決定もそうであるように、リスクはある。

なかでも経済面から最悪な行動は「離婚」である。

アメリカでは、離婚すると、
男女ともに平均して4分の1の財産を失う。

結婚生活をうまく営めるかどうかは、
生涯をかけたプロジェクトだ。

なかでもお金は、
多くの人たちが認めたくないほど大きな問題である。

アメリカ人の離婚の最大原因とは?

アメリカでは、男女ともに離婚の最大の原因は、
浮気や子育て方針、職業上の選択などではなく、
お金に関する考え方の不一致だ。

アメリカ人のカップルが口論する理由の第2位は
お金である(第1位は相手の話し方のトーンや態度)。

経済的に苦しんでいるアメリカ人の半数は、
お金のなさがパートナーとの親密さに
悪影響を及ぼしていると考えている。

お金がないと、
人間関係にとって最大ではないにしても
大きなストレスとなる。

これはアメリカの低所得層の離婚率が著しく高い理由でもある。

本書ではどうやってお金に関する考え方の不一致を回避する戦略について書いたのでお金に対する見方が変わってくるかもしれない。

(本稿は『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』の一部を抜粋・編集したものです)