投資の世界で奇妙な状況が起きている。投資家のポートフォリオは恐らくそれに備えていないだろう。米株式市場は世界の株式市場において圧倒的な存在であり、最近では世界市場の時価総額の3分の2を占めるほど巨大化している。米国が世界経済や世界人口に占める割合(25%と4%)はもっと低いが、それでも大抵は米市場の動向が世界市場を振り回してきた。しかし最近、この関係が崩れている。これは投資の大変動を示唆し、今後数年間で米大型株のリターンが大きく落ち込む可能性がある。調査会社データトレック・リサーチのアナリストによると、米国の代表的な株価指数であるS&P500種指数と、米国以外の先進国株指数であるMSCI EAFEの間の通常の相関係数は、従来は0.83と非常に高かった。それが過去100日間では0.54に低下している。
米大型グロース株「割高」 なお深刻に
他国バリュー株とのバリュエーションの差が過去最大に近づく
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