確定申告で絶対やってはいけない「5つのミス」!今年ならではの“大損リスク”に要注意!Photo:PIXTA

医療費控除の落とし穴について解説した前回の記事には大きな反響があった。今回も、確定申告のポイントについてお伝えしよう。申告書をミスなく記入し、控除を漏れなく使い切るための「5つのコツ」を伝授する。今年ならではの注意点もあるので、確定申告をする人はぜひチェックしておいてほしい。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)

控除を漏れなく使い
ミスなく申告しよう!

 前回は、『医療費控除で「知らないと大損」する意外な落とし穴!国税庁エクセルに潜む“罠”とは?【確定申告】』と題して、ミスなく医療費控除を受けるコツについて解説した。

 今回は、確定申告書をミスなく作成し、さまざまな「控除」を漏れなく使い切り、税金をしっかり取り戻す5つのコツをお伝えしたい。

 確定申告の記事でよく目にする「控除」とは、「差し引く金額」のこと。税金は給与収入や年金収入などの「収入」にかかるわけではなく、さまざまな「控除」を差し引いたあとの「所得」に対して税率を掛けて計算する。

 つまり「控除」とは、「非課税の枠」のことだ。税金を減らしたいのであれば、自分が使える「控除」は漏れなく使うべき。しかし、思い込みで使い残しているケースが散見される。

 確定申告を作成する上で、記入ミスが発生しやすい項目、使い残してしまいがちな控除には次のようなものがある。

(1)【今年の申告限定・全員知っておくべき】「令和6年分特別税額控除」欄の記入ミス
(2)申告書の「配偶者や親族に関する事項」欄に16才未満の子どもを記載すべきかどうか
(3)子どもや配偶者の社会保険料控除
(4)親の扶養控除
(5)要介護状態の親の障害者控除

 一つ目の「令和6年分特別税額控除」欄については、今年限定のもので、確定申告をする人全員が絶対知っておきたい重要ポイントだ。さっそく見てみよう。