
中間管理職に求められる仕事は多種多様化しており、「管理職は罰ゲーム」だと言われることも少なくない。しかし、さまざまな仕事を抱える中でも、チームをうまくマネジメントし、成果を挙げているマネジャーがいる。そうした中間管理職には、共通して実践している思考法がある。(山田進太郎D&I財団 COO 石倉秀明)
管理職は「罰ゲーム」と言われる中
涼しい顔して成果を出す人も……
昨今「中間管理職は罰ゲーム」とまで言われ、中間管理職になりたくない人が増えているという。
実際に多くの調査でもそのような結果は出ているし、『罰ゲーム化する管理職』(集英社インターナショナル)という本が出版されているほどだ。
確かに、以前に比べ中間管理職がやらなければならない仕事は増えているだろうし、それに加えて、コンプライアンス意識の高まりや世代間の考え方の違いなどを背景に、マネジメント自体の難度は上がっているのではないかと思う(管理職が罰ゲームと呼ばれるようになってしまった要因については、こちらの記事で詳しく解説されているので参考にしてみてほしい。リクルートワークス研究所『管理職が「罰ゲーム化」した10の要因』 )
しかし、全員が罰ゲームだと思って中間管理職をやっているわけではない。中間管理職という役割を涼しい顔して担い、うまく成果を上げている人は存在する。もしかしたら皆さんの周囲にも、「あの人のチームはなぜかうまくいってるな」と思う優秀なマネジャーがいるかもしれない。
今回は、マネジメントがうまくいく中間管理職が実践している考え方について考察していく。