「だからうちの職場はダメなんだよ…」と言っている人は絶対に出世しない。出世する人との“決定的な差”の正体

「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…！」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など騒然としている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。

「だからうちの会社はダメなんだよ」と批判する社員は出世しない

あなたの職場には自分の会社の愚痴ばっかり言っている同僚はいるでしょうか。僕が勤めるメガバンクはとてもストレスフルな職場なので常に仕事や会社に文句を言っている人が至る所にいます。
特に最近は支店の人員を大きく削減されているので支店の銀行員からの愚痴は止まりません。

愚痴には色々な種類があります。その中でも「だからうちの会社はダメなんだよ」というセリフは頻出します。ただ、このセリフを良く使う人は残念ながら出世しません。この理由をしっかりと理解するだけであなたの出世する確率を高めることができます。

「建設的な愚痴」と「非建設的な愚痴」

実は、愚痴には種類があります。建設的な愚痴と非建設的な愚痴です。

建設的な愚痴というのは、解決策が浮かぶような愚痴です。例えば「こんな人数でこの業務量が時間通りに終わるわけないじゃん」という愚痴についてはどうでしょうか。あなたならこの愚痴を解決する手段が思い浮かぶのではないでしょうか。そうです。人数を増やすか業務量を減らすかすればこの愚痴は解決します。つまり、建設的な愚痴なのです。

逆に「だからうちの会社はダメなんだよ」という愚痴についての解決策は思い浮かぶでしょうか。これは仕事を辞めること以外思い浮かばないですよね。このような解決策がなかなか思い浮かばないような愚痴は非建設的な愚痴に当たります。

解決策につながる「愚痴」を言う

このような非建設的な愚痴は、周りにも悪影響を与えます。なぜなら、解決策が思い浮かばないからです。あまり意識したことはないかもしれませんが、自然と周りにも悪影響を及ぼします。なぜなら、聞いている側もそれを言ってもしょうがないとしか思えないからです。当然上司からの覚えも悪くなります。

愚痴を言うこと自体はサラリーマンなので止められません。ただ、思ったことをただ吐き出さず、愚痴の解像度を少しだけ上げるようにしてみましょう。愚痴自体が改善のための提案になるかもしれないですし、それを聞いた同僚や上司が動いてくれるかもしれません。当然、出世の確率もいずれのほうが高くなるか、明らかでしょう。

この愚痴の考え方や言い方は明日から即実践できる技なので是非試してみてください。

（本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です）