
今の エヌビディア にとって一番の難題は、近年の業績と肩を並べることだ。
米半導体大手エヌビディアが26日発表した2024年11月-25年1月期(第4四半期、1月26日まで)決算は、AI(人工知能)業界の巨人である同社の好業績が続いていることを示した。生成AIへの巨額投資が、かつては主にPCゲーム用チップで知られていた同社の業績を押し上げ続けている。エヌビディアの最新AIチップ「ブラックウェル」シリーズは、量産出荷を開始した11-1月期に110億ドルの売上高を記録し、ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想35億ドルを大きく上回った。
11-1月期の総売上高は前年同期比78%増の393億ドルで、時価総額が1兆ドル(約150兆円)を超える他のテック企業の伸びを大きく上回った。 アップル 、 マイクロソフト 、 アマゾン・ドット・コム 、 メタ・プラットフォームズ 、グーグルを傘下に持つ アルファベット の24年10-12月期の増収率は平均11.8%だった。エヌビディアの2-4月期(2026年1月期の第1四半期)の売上高見通し430億ドルも市場予想を上回り、「ブラックウェル」シリーズへの移行に伴う短期的な売り上げ減への懸念を和らげた。
しかし、好調な数字にもかかわらず、エヌビディアの株価はあまり反応しなかった。26日の米株式市場の通常取引で4%近く上昇したものの、時間外取引では小幅に下落した。