否定的な「思い込み」を乗り越える方法
自分のコアビリーフや弱さを悪いと決めつけたり、そのまま信じ込んだりするのをやめてみよう。
自分が過敏なわけでも、過剰に反応しているわけでもない。「単にコアビリーフが刺激されているだけだ」―そうやさしく自分に言い聞かせよう。
こうしたネガティブな信念から自分を解き放つには、「それを超えるような行動」に出るといい。
コアビリーフに支配されないよう意図的に逆らったとしたら、自分はどんな行動をするだろうか。
たとえば、「私はグループに溶け込めない」というコアビリーフがあるなら、少し不安があっても、もっとよく知りたいと思う人と出かける約束をしてみるなどの行動ができそうだ。
あるクライアントは、子どもの頃に大切な人が大怪我するのを見てしまい、「この世は危険な場所だ」と信じ込んだ。
細心の注意を払いながら生きてきたが、今ではそれが「せっかく楽しいことをするためにお金を貯めたのに、そのお金をなんの問題もない自宅の防犯システムをアップグレードするのに使ってしまうようなものだ」と理解できるようになった。
そのことに気づいてからは、事前に調べずにそのときの気分で計画を立てるなど、合理的なリスクを負うようになった。
すると、「永続性」を得てしまっていたコアビリーフを、少しずつ取り払うことができるようになったのだ。
(本原稿は、『瞬間ストレスリセット』から一部抜粋、再編集したものです)