ANAが過去最多77機、2兆円の飛行機を爆買い!「超攻め」のウラにある狙いとはPhoto:ANA

ANAグループは、ボーイング787-9やエンブラエルE190-E2を含む最大77機を発注する。一度の発注機数としては過去最多となり、総額はカタログ価格換算で約2兆円にも上る。その狙いはどこにあるのか。4つの注目&疑問ポイントを解説する。(ライター 前林広樹)

ANAグループが過去最多77機
2兆円規模の飛行機を爆買い!

 ANAホールディングスは2月25日、最大77機の航空機を発注すると発表した。合計で3社・6機材となり、一回の発注機数としては過去最多、発注総額は約2兆円規模に上る(カタログ価格換算)。

 コロナ禍で抑制していた航空機の更新や、インバウンドをはじめとする需要の増加を背景に、非常に多彩な機材構成で「攻め」の姿勢を明らかにした。詳細を以下にまとめる。

【ANA国際線】
・ボーイング787-9:18機

【ANA国内線】
・エンブラエルE190-E2:20機(確定15機、オプション5機)
・エアバスA321neo:14機
・ボーイング737-8:12機(確定8機、オプション4機)

【ピーチ(LCC)】
エアバスA321neo:10機
エアバスA321XLR:3機

 これら以外には、オプション購入権を得ていたボーイング787-9を5機、ボーイング737-8の10機も確定している。カタログ価格はあくまで目安であり、実際の購入価格は諸条件が適用され下回るとみられるが、それでも日本のエアラインとして過去最大級の投資となりそうだ。2028年前後に受領する見込みだが、ANAにはどんな思惑があるのか。4つの注目&疑問ポイントを解説する。