
脂質は3大栄養素の一つで、エネルギー源であるとともに細胞膜の構成成分でもあり、私達にとってとても大切なものです。しかし、取りすぎると体重増加やコレステロールの上昇につながります。今回は、脂質を上手にカットしてダイエットにつなげる方法をお伝えします。(管理栄養士 岡田明子)
肉は部位によって脂質の量が違う
豚肉で最も含有量が多いのは?
まずは食材選びについてお伝えします。できるだけ脂質の含有量が少ない食材を選ぶことで、1食当たりの脂質摂取量を抑えることができます。
肉や魚はタンパク質も多く含まれているのでしっかり取りたい食品ですが、脂質も多く含まれているものが多いので、選び方に気をつけましょう。
魚で脂質が少ないのは、鯛やタラなどの白身魚です。サバやサンマなどの青魚には脂質が多く含まれていますが、青魚の脂質は体に不可欠な必須脂肪酸です。毎日のように取らなければ問題ありません。
肉は部位によって脂質の含有量が異なります。牛肉、豚肉、鶏肉の脂質含有量を、部位ごとに比較してみましょう。
もも肉などの赤身肉を選ぶのがポイントです。鶏肉は皮を取り除くだけでも脂質がかなり減ります。その他、ベーコンやウィンナーなどの加工肉は脂質が多く含まれているので注意しましょう。
大豆製品は、油揚げや厚揚げのように油で揚げたものは控えるか、油抜きをして余分な油を落としてから食べましょう。