新しい年を迎え、「今年こそダイエットを成功させるぞ!」と意気込んでいる人も多いでしょう。巷にはたくさんのダイエット法があふれていますが、ただやみくもに行って挫折すると、これまでより体重増加……なんてことにもなりかねません。これまで多くの人の栄養指導を行ってきた管理栄養士の岡田明子さんが、「よくあるダイエットの疑問」に答えます。
運動しているのに体重が減らない…
やっぱり食事制限は必要?
Q 効率的に脂肪を減らして筋肉を維持する方法はありますか?
まず基本的なこととして、体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーの差によって生じます。脂肪を減らしたい場合は、栄養バランスが整った食事を取り、ウオーキングや水泳などの有酸素運動を行い、摂取カロリーよりも消費カロリーが上回るようにする必要があります。そうすれば、脂肪がエネルギーとして使われて、脂肪を減らすことができます。
運動をしても体重が減らない場合は、それ以上のカロリーを食事から摂取していることが考えられます。まずは、自分の摂取カロリーや消費カロリーを把握することが大切です。自分の食べているものを細かく書き出したり、運動量や歩数を書き出してみましょう。
並行して、筋肉量を維持をするためには、食事面では、肉や魚、卵、大豆製品などのタンパク質を多く含む食品を、毎食、意識して取りましょう。さらに、筋肉に負荷をかける運動をするのが有効です。例えばウオーキング中に坂道や階段を歩いて「キツい」と感じるまで追い込むなど、普段の運動習慣の中で無理なく取り入れるのが、ベストです。
Q 他はそうでもないのですが、最近、お腹が出てきたのが気になります。特にココだけ痩せるにはどうすれば良いでしょうか……?
ポッコリお腹を解消するには、食事の管理に加えて「お腹の筋肉トレーニング」が必須です。息を吐きながらおへそを背中にくっつけるようにお腹をへこませて数十秒キープする「ドローイン」は立っても寝てもできるのでおすすめです。私もたまに行っています。また、姿勢の悪さもお腹が出る要因になるので、仕事中や自宅でくつろぐ時など、意識して背筋を伸ばすようにしましょう。