
世界のAI人材を養成しているのは中国の大学
上位10位内に6校、日本は東大の128位が最高
目を疑うような調査結果がある。これが掲載されているのはU.S.Newsの大学ランキングだ(注1)。
この大学ランキングは世界的に有名で信頼の置けるものだが、分野別のランキングで「AI」(人工知能)を見ると、世界のトップ大学の大部分を中国の大学が占めている。
上位10位までを見ると次の通りだ(カッコ内は大学数)。
中国(6)、シンガポール(2)、オーストラリア(1)、香港(1)
トップ100位までを見ると、なんと49校が中国の大学だ。それに続いて、アメリカ(12)、オーストラリア(9)、イギリス(7)、香港(5)、韓国(4)、カナダ(2)、マカオ(2)となっている(このほか、1校だけの国がある)。
日本は、東大が128位に入るだけで、100位内に入る大学はない。
日本がゼロ校で、中国が49校とは! あまりの差に言葉を失う。
清華大学をはじめとする中国の大学がAIの分野で優れていることはよく知られているが、こんな状態になっているとは思わなかった。
日本のAI分野の立ち遅れには“根本的な原因”がある。