「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

職場の出世する人は「何時に出社」する? 出世しない人との決定的な差の正体Photo: Adobe Stock

いつも、何時に出社していますか?

突然ですが、皆さんは何時に出社していますか。会社の営業時間にもよって当然違うと思いますが、例えば就業時間が9時の場合、大体8時45分ぐらいに出社している人、8時55分ぐらいにギリギリでついている人、逆に1時間前の8時などについている人、もしくは6時などについている人などもいるかもしれません。

実は「出社時間」と「出世」切っても切り離せない深い関係があります。今回はそれについて紹介していきましょう。

いつも「先に出社している人」は誰かいますか?

そもそもですが、皆さんの出社時間はどのように決めていますか。家からの距離などによっても左右されることではありますよね。しかし、ここで自分都合で決めてしまっているようでは、まだまだ会社員としての解像度が粗いです。

ではここで質問です。皆さんが出社している時、「先に出社している人」は誰がいますか。きっと、いつも会社にいる人の顔が何人か思い浮かぶのではないかと思います。
では次に、その人たちのことを思い出してみてください。その人たちは、なんとなく職場で「仕事ができる」「ダンドリが良い」などの評価を得ているのではないでしょうか。

つまり、出社時間の速さは、実は「仕事ができるイメージ」とかなり強く結びついてしまっているのです。

早く出社=仕事ができるイメージ

実は、職場には「ただ早く来ていると言うだけで、前もって仕事ができる人」=ダンドリの良い人と言うイメージがつきやすい文化があることがあります。これはいわゆる職場の【謎文化】の一つです。本来は出社時間によってではなく成果によって評価は決まるべきなのに、そうなっていないのですから、意味がわからないですよね。

しかしここで重要なのは、職場には理由のよくわからない謎文化が存在していて、その謎文化に思いのほか、自分の評価が左右されているという事実です。

出世する人は、こういった職場の力学をよく理解しています。もしあなたがなんとなく出社時間を決めていたのであれば、あなたの上司や直属の上司が何時に出社しているかを確認してみてください。そしてその5分でも10分でも前でもいいので、できれば会社にいると良いでしょう。

ただ職場によっては、出社時間が早かろうが、遅かろうが、評価が変わらないとうところもあると思います。もし朝が苦手なのであれば、そういった職場から距離を取るのも手です。もし意識をしていなければ、今からでも意識をしてみると良いでしょう。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)