「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

面倒なかけ算の答え、すぐにわかりますか?
みなさんは、この計算の答えを一瞬で求めることができますか? 「こんなかけ算、やる気もしない」というのが、本音かもしれませんね。
しかし、この計算は実はちょっとした工夫をするだけで、ずっとカンタンに解くことができます。
今回は難しい数字をシンプルにする「数字がかわいくなる5つの魔法」の5番目「しつける」に掲載している「急がば回れ算」を紹介しましょう。
計算する前に、数字をかわいくしよう
「数字に弱い人」であれば、こういった計算はすぐにギブアップしてしまうでしょう。しかし数字に強い人は、このように面倒な計算に出会ったときにそのまま計算することはしません。代わりに「どうすれば計算をサボれるか?」を可能な限り考えるようにしているのです。
では「急がば回れ算」を紹介しましょう。急がば回れ算は、かけ算で使える計算法です。具体的には、次の2STEPで計算します。
・計算しやすい数字から順に計算する
難しいかけ算は、難しいままやるのではなく、自分が「カンタンだ!」と思える形にしてしまいましょう。2つの数字を段階的にかけ算していくのです。さっそく、やってみましょう。
「急がば回れ算」で、ラクに計算する方法
210は計算するときは面倒なので21にしておきましょう。あとで10倍すればいいだけですから。
では、さっそく分解していきます。
=7×3×32
このように、21は7×3に分解できますね。
では次に、計算しやすいところだけを計算してみましょう。
=7×96
少しわかりやすくなりましたね。96はほぼ100ですから、ここで「7×100弱」と計算式を変換してしまって、「だいたい700」、「700弱」、などとしても構いません。つまり答えは最後に10倍して、「7000弱」です。
なお厳密に計算するのであれば、本書で紹介している別の計算、「ざっくりぴったり算」を使いましょう。まず100をかけて、そこからぴったりに調整するのです。
=7×100ー7×4
=700-28
=672
ですので、最終的な答えは6720円になります。ほら、面倒な計算が、シンプルな形でできました。
そう、かけ算は全部、九九に分解してから考えてしまえばいいんです。2ケタのかけ算は難しいですが、みなさんは九九で1ケタのかけ算をもうマスターしていますからね。持っている知識はフル活用していきましょう。
「数字に強い人」は計算をうまくサボる
もちろん、これはすべての数字において使える計算ではありません。
しかし、計算をするときに、「数字の片方を1ケタに変える」テクニックはさまざまな場面で使うことができます。
このように、数字に強い人は面倒な計算は極力省きます。また、計算が面倒になりそうになったら、できるだけカンタンな計算になるように数字をほどよく調整してしまうのです。
数字に強くなるためには、「数字を扱う前に、まず一歩立ち止まる」。これを心がけてみるとよいでしょう。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』の一部に加筆・調整・編集した原稿です)