中学受験は「塾主導」でなく
「家庭主導」のスタンスで
塾の入試報告会では、「読書をしましょう」「お手伝をしましょう」「博物館や科学館に行きましょう」と言われることもありますが、通常事業やオプション講座、模試など塾の予定を全てこなしていると、「現実的にそんな時間なんか取れないよ」という声も聞こえてきます。
ちなみに合格体験記に書いてあるような生徒でも、全部をこなしているわけではありません。冒頭で「家でダラダラするだけならオプション講座に通わせる」という例を書きましたが、ダラダラすることも必要な時があるはずです。会社員でも、日曜に残業が必須だったら、生産性が上がらないどころか、継続して働くことも難しいのではないでしょうか?
人間が一番辛い拷問は、目的や理由なく何かを繰り返すこと――例えば「穴を掘れ」と言われて、次に自分で掘った穴を「埋めろ」と言われて埋めて、また「穴を掘れ」と言われる――だと言われています。今やっている勉強が「何のため」という実感がないと、効果も期待できません。
オプション講座については何のために受講するのか、目的を今一度、確認することをおすすめします。もし迷う場合は、通っている塾の信頼できる先生がお子さんのことを一番分かっていると思いますので、遠慮なく相談すると良いでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。期限のある中学入試の場合は、なんといっても「時間」が一番貴重なリソースです。すでに入試までは1年を切っています。この記事の内容がその時間を無駄にしないためのヒントになっていれば、嬉しく思います。
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