中学受験の第一志望合格に向けたラストスパートを大成功させるために、12月に気を付けたいポイントとは。この冬、中学受験の本番を迎える小学校6年生の中学受験生の親子に向けて、受験のプロがエールと、追い込み勉強のためのヒントを贈る。(国語専門塾の中学受験PREX代表、教育コンサルタント・学習アドバイザー 渋田隆之)
最後の模試以降に「伸びた」と
実感する瞬間がやって来る
大手塾の場合、この12月に受ける模試が「最後の模試」となります。まずは、お子さんを褒めてあげましょう。土曜日や日曜日に朝から塾の試験会場に行き模試を受け続けてきたこと、模試を完走できたこと、継続できたことも立派な成果です。
さらに、今までの模試を保管しているのであれば、それらを積み上げてみると「頑張り」が可視化できます。この時、一番最初に受けた模試と最後の模試を比べてみることもお勧めしています。解ける問題が増えているのはもちろんですが、書かれた文字からも成長が実感できるのではないかと思います。
さて、「模試がない」この時期からは、親子とも余計なプレッシャーから解放され、志望校合格に向けてやるべきことも明確になります。そのため、志望校の過去問演習に集中することができるようになり、過去問の点数を大きく伸ばす子がいます。
もし最後の模試結果が惨憺たるものだったとしても落ち込む必要はありません。背水の陣を敷くしかなくなり、親子とも覚悟を決めることで学習にエンジンが掛かる家庭も少なくないからです。
発破をかけるために子どもにさまざまな言葉がけをするシーンも増えていきます。ここで親のほうがヒートアップして、過激な言葉を思わず口にしてしまうことがあるかもしれません。先に「絶対に使ってはいけない言葉」をお伝えしておきます。