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10月23日夜、2025年のドラフト会議が行われた。今年ドラフト指名されたのは、本指名+育成指名合わせて116人。本稿ではドラフト指名という枠を取り払って、1936年のプロ野球誕生以来、最も多くの選手をプロ球界に送り込んだ学校のランキングを見てみたい。トップ32校を紹介するとともに、夏の甲子園で優勝するなど近年注目の高校の動向を解説する。(野球史研究家 森岡 浩)
2025年のドラフト会議で指名されたのは去年より7人減の116人
10月23日、今年もプロ野球ドラフト会議が開催された。米国スタンフォード大の佐々木麟太郎を、1巡目でソフトバンクとDeNAの2球団が重複指名する波乱の幕開け(抽選でソフトバンクが交渉権を獲得)。
その後もサプライズの余韻の中で進行し、12球団のドラフト1位指名選手は、以下のようになった。
阪神:立石正広 内野手(創価大学)
DeNA:小田康一郎 内野手(青山学院大学)
巨人:竹丸和幸 投手(鷺宮製作所)
中日:中西聖輝 投手(青山学院大学)
広島:平川蓮 外野手(仙台大学)
ヤクルト:松下歩叶 内野手(法政大学)
【パ・リーグ】
ソフトバンク:佐々木麟太郎 内野手(スタンフォード大)
日本ハム:大川慈英 投手(明治大学)
オリックス:藤川敦也 投手(延岡学園高校)
楽天:藤原聡大 投手(花園大学)
西武:小島大河 捕手(明治大学)
ロッテ:石垣元気 投手(健大高崎高校)
今年指名されたのは、本指名73人+育成指名43人で、合わせて116人。今年はプロ志望届を提出した高校生が少なかったことから、本指名が4人増加した一方で育成指名は11人減少し、総指名人数も昨年より7人減少している。
プロ野球選手を輩出している高校を見ていこう
彼らの出身高校を見てみると、大阪桐蔭高や横浜高のように誰でも知っている名門校から、岡山一宮高や多度津高のようにプロ入りすれば開校以来初という学校まで実に多彩だ。
水口高の藤原聡大(楽天1巡目)は開校以来初のプロ入り選手で、しかもドラフト1巡目指名となった。また、片山皓心(DeNA4巡目)が指名された日立一高は渡辺弘基(阪急)以来54年ぶり、九谷瑠(楽天6巡目)が指名された堅田高は都裕次郎(中日)以来49年ぶりのプロ選手誕生となる。
本稿ではドラフト指名という枠を取り払って、1936年のプロ野球誕生以来、最も多くの選手をプロ球界に送り込んだ学校を見ていきたい。30位までのベスト32校の顔触れを、次ページのランキングで一挙公開する。







