情報革命の流れに
乗り遅れる日本企業

 今回は、「世界称賛企業」にランクインした日本企業の顔ぶれから、時代の変化を追ってみたい。

 業界別ランキングでランクインした主要な日本企業を見ると、自動車業界ではトヨタがBMW、VWを押さえて1位に輝き、ホンダが4位、日産8位と続いている。事務機器ではキヤノンが4位と相変わらずの強さを見せている。航空業界では日本航空が8位に返り咲き、全日空は10位に。飲料業界ではキリン、サントリー、アサヒが10、11、12位に並び、食品では味の素が10位にランクインした。トイレタリー業界では花王が10位。総合化学では住友化学10位、三菱化学11位。エレクトロニクスはソニー9位、シャープ10位、パナソニック15位。重機はコマツ10位、三菱重工11位。総合商社では三菱商事3位、三井物産7位といった感じだ。

 日本のトップ企業は、グローバルに見ると業界内で10位ぐらいに認知されているといった感じだろうか。情報革命によってグローバルな競争が激化し、日本企業も海外市場でのシェア争いを強いられるようになる中で、10位近辺という認知度は、今後を考えると少し心配になる。もちろん、ダイキン、ユニ・チャームなど、アジアでトップシェアを取る企業はここには顔を出していない。こうしたニッチ企業として生き残ることを考えるのであれば、無理に世界称賛企業に名前を連ねる必要もないのかもしれない。

 しかし、より気になるのは、日本企業の中で世界的に認知される企業はメーカーが多く、いまだ産業革命の流れを受け、自然科学の知見に軸足を置いた企業に偏っていることである。電気・電子・機械・化学など、ものづくりに強みを持ち、消費者の感性よりは、生産システムや技能がビジネスモデルの中心に据えられている。