「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

数字に強い人が「数字をつかむ」すごい方法
なんだかとんでもない大きな数字に思えて、ピンと来ない人も多いのではないでしょうか。でも、実は多くのチェーン店や牛丼屋、ファミレスなど、飲食系のお店1店舗の年間の売上が、だいたいそのくらいのところも多いんですね。決して珍しい数字ではありません。
この数字を考えるうえで大事なのが、「数をちいさくしてイメージする」習慣です。年間売上を365日で割り算すれば「1日あたりの売上」がわかり、ぐっと身近に感じられるようになります。今回は「大きい数字をつかむ方法」について、紹介していきましょう。
年→日変換は「÷1000×3」で計算する
たとえば1億円を単純に365で割ると約27万4000円ですが、これをそのまま暗算しようとするとややこしいですよね。
そこで「1億÷1000×3」というカンタンな近似を使えば、おおよそ1日30万円という数字が出てきます。
1日30万円の売上なら、客単価が1000円だとすると、1日に300人が来店しているという計算になるわけです。こうするだけで、なんとなく「年間1億円ってスゴイなぁ」ではなく、「1日30万円の売上を上げるために300人のお客さんが必要なんだ」と、具体的にイメージできるようになります。
この「ざっくり計算」をすると、数字の持つスケールを身近に落とし込むことができます。年間1億円の売上をいきなり考えると途方もない数字に感じますが、1日30万円であれば「この客単価なら何人分かなぁ?」といった具体性も見えてきますね。
大きい数字は「小さくして」考える
数字に強い人はこうした数字を“ちいさくする”思考法を自然と身につけています。大きな数字を前にしたときも、「これは1日あたりいくらかな? 1時間あたりなら?」と、どんどん分割して把握することで、頭の中にすんなり落とし込みやすくしているわけです。
一方、数字に弱い人は、漠然と「1億円…すごい!」となって思考停止してしまうケースが多い。結果、「具体的に何をすればこの目標を達成できるのか」「本当にそれだけの売上が必要なのか」という見極めも、曖昧なままになりがちです。
実は、大きな数字を扱うときほど、まずは“ざっくり”計算してみることが大切です。これ、とても大切なことなのに学校では習わないんです。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)