欧州連合(EU)加盟27カ国は9日、米トランプ政権が導入した鉄鋼・アルミ関税に対抗し、報復関税を賦課する第1弾の輸入品目リストを承認した。EUは早ければ来週にも米国からの一部輸入品について追加関税を徴収できることになった。この日の採決で承認した対象品目リストは、加盟国のフィードバックに基づく改定版。大豆やオレンジ果汁など多数の品目を掲載したが、米国産ウイスキーは対象から外した。EU域内の飲料メーカーを保護するためだ。EUの執行機関の欧州委員会は、4月15日付で報復関税の徴収を開始すると表明した。ただ、この日の発表文で、米国が公平で偏りのない交渉結果に同意すれば、この対抗措置をいつでも停止する用意があると述べた。
EU加盟国、対米報復関税の第1弾を承認
有料会員限定
あなたにおすすめ