ドナルド・トランプ米大統領の関税戦争は、うまくいっていない。市場は大混乱に陥り、景気減速の兆しが出てきている。このためトランプ氏が連邦準備制度理事会(FRB)に利下げという救済策を要求するのは必然だったのだろう。同氏は17日朝、ソーシャルメディアへの投稿で、いつもの調子でジェローム・パウエルFRB議長を激しく批判した。「いつも遅過ぎるし間違っているFRBのジェローム・パウエルが昨日出した報告書は、またしても典型的かつ完全な『へま!』だった。石油価格は下がり、食料品は(卵さえも!)安くなり、米国は関税によって豊かになりつつある」とトランプ氏は書き込んだ。「遅過ぎる。ECB(欧州中央銀行)のように、ずっと前に金利を引き下げるべきだったが、彼は絶対に今利下げすべきだ。パウエルの退任が早過ぎることはない!」