【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し、四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

虫眼鏡では『モナリザ』は理解できない
効率よく記憶を定着するのは、絵画を鑑賞する行為に似ていると思います。
仮にフランス・パリのルーブル美術館まで出かけ、『モナリザ』にできるだけ近づき、虫眼鏡を上下左右に盛んに動かしたとしても、『モナリザ』がどんな絵であったかを他人に説明するのは難しいでしょう。
まず全体を遠目でつかむ
それよりも、少し離れた場所から遠目に眺めて『モナリザ』の全体的な雰囲気を頭に入れたうえで、近寄って気になるところを改めてじっくり見るほうが、その本質をよく理解できるのではないでしょうか。
教科書黙読も「まず全体」→「次に細部」
教科書や参考書の黙読も、それと似たようなところがあります。
何度も通読しながら全体像を頭に投射してから、気になるところを丹念に読むことにより、重要度に応じて強弱をつけた、深く自在な読み方ができるようになり、それが理解力と記憶力を向上させるのです。
「段階読み」のクセが
初見のテキストでも威力を発揮する
それは入試などで初見のテキストを読むときにも役立ちます。
「全体像の把握 → 気になるポイントの読解 → 具体例と抽象的センテンスの区別」という具合に段階的に読むクセがついていると、初めて読むテキストを理解するスピードが格段に上がります。
【まとめ】初見テキスト理解スピードアップ法
【ステップ1】まずは全体をざっくり眺める
最初は細部を気にせず、テキスト全体の雰囲気を把握する。章立て・段落構成・タイトルなどに注目して、大きな流れをつかむ。
いきなり一文一文にとらわれないことがポイント!
【ステップ2】気になるポイントに軽く目を留める
全体を読んでいく中で、「あれ?」と感じた部分や、引っかかる表現に軽く意識を向ける。まだラインマーカーや付箋は使わない。
「ここ、あとで深掘りするかも」程度の心構えで十分。
【ステップ3】具体例と抽象文を区別する
具体例(例え話や実例)と、抽象的な結論やまとめを意識的に区別する。
具体例=覚えすぎない
抽象的センテンス=重点的に理解
本当に大事なのは「具体例」ではなく、そこから導かれる普遍的な考え方!
【ステップ4】気になる部分だけ再読する
1周目で「ここ大事そうだな」と思った箇所だけ、2周目でじっくり読み直す。すべてを丁寧に読むのではなく、重要度に応じて読む強弱をつける。
【ステップ5】読後すぐに「要点リプレイ」する
読み終えたらすぐに、頭の中で「このテキスト、ざっくり何が書いてあった?」と自問する。書き出す必要はない。声に出さず、心の中でざっくりまとめるだけでOK!
この作業が記憶の定着と理解の精度アップにつながる。
【まとめ】初見テキスト攻略の3原則
「まず全体、次に細部」
「具体例ではなく抽象文をつかむ」
「読後すぐに要点リプレイ」
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。