ドナルド・トランプ米大統領はボーイングからの新型大統領専用機の納入が遅れていることにしびれを切らし、当座の大統領専用機を年内に準備するようL3ハリス・テクノロジーズに依頼した。ボーイングは新しい「エアフォースワン」の開発を続けるが、遅過ぎてトランプ氏は在任中に搭乗できない可能性がある。事情に詳しい複数の関係者によると、米政府はL3ハリスに、かつてカタール政府が使用したボーイング747を大統領専用機に改造するよう依頼した。関係者の話では、トランプ氏は早ければ今秋にも暫定機を使用できるようにしたい意向で、定期的に進ちょく報告を求めている。ホワイトハウス、ボーイング、L3ハリスはコメントを控えた。トランプ氏は1期目に、経年劣化の進む大統領専用機2機に取って代わる新型機2機を発注していた。現行のエアフォースワンは世界で最も複雑な航空機の一つ。軍の最高司令官である大統領の指揮統制基盤として通信・防御システムを備えている。