【精神科医が教える】人間関係の悩みが少ない人が自然にやっている思考法

誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』（ダイヤモンド社）など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』（ダイヤモンド社）だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる！

自分の本当の味方は誰か？

今日は「自分の本当の味方」について、お話ししたいと思います。よく耳にするテーマですが、あらためて向き合う価値のある話です。

「自分の本当の味方は誰なのか？」という問いに対して、私の答えはとてもシンプルです。それは――自分の本当の味方は、自分自身ということです。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、この“当たり前”を改めてちゃんと考えてみましょう。それが、今日のテーマです。

「味方」には2つの意味がある

ここで言う「味方」とは、「仲間としての味方」であると同時に、「物事の見方（見え方）」にもつながっていると思います。

つまり、「自分の見方（＝物の見え方）」を本当に理解できるのは、自分自身だけなのです。他人は、あなたの目でものを見ることはできません。あなたの頭の中を100％理解することもできません。

自分の側に立てるのは自分だけ

だからこそ、本当の意味で自分の味方でいられるのは自分だけなのです。

自分の思考、自分の視点、自分の価値観を100％理解してくれる人は、自分以外にいません。これは孤独のようにも感じられるかもしれませんが、実はそうではありません。

「味方は自分だけ」でも、人は孤独じゃない

みんなが「自分の本当の味方は自分だけ」という前提で生きている中で、他人との共感や理解の重なりが生まれることもあります。

「この部分では気が合う」「この価値観はわかり合える」――そうした体験を通じて、人は他者とのつながりを感じるのです。

仲間は「完全理解」ではなく「部分共有」

そうして得られるつながりは、100％の理解ではなく、一部の共通項の共有によるものです。

それでも、そこには温かみや喜びがあります。そして、そうした関係を築くことは、私たちの人生を豊かにしてくれます。

自分が自分の味方であることから始まる

だからこそ、まずは「自分が自分の一番の味方である」という認識を持つことが大切です。

そのうえで、人とのつながりの中に共感を見つけていく――そうすることで、人は孤独ではなくなり、人生を前向きに歩んでいけるのです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』（ダイヤモンド社）の著者による特別原稿です。