誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

失うものは何もない
こんばんは。精神科医のTomyです。今日は「失うものは何もない」というテーマでお話ししたいと思います。
「失うものがたくさんあるから苦しいのでは?」と思う方もいるかもしれません。確かに、何も気にせず自由に生きられる人もいますが、多くの人は何かを失うことを恐れて、やりたいことができなかったり、不安を抱えたりするものです。
本当に失うものはあるのか
人間は、物理的なものや人間関係、仕事、地位など、さまざまなものを持っています。そして、それを失うことを怖れるのも自然なことです。しかし、どんなに頑張っても失うことは避けられませんし、逆に何もしなくても失われないものもあります。結局のところ、最終的には「自分自身」だけが残ります。
どれだけ環境が変わろうと、自分の気持ちや価値観、哲学はなくなりません。寿命が尽きるその瞬間まで、自分は自分であり続けます。だからこそ、最悪の状況になったとしても、「本当に大切なものは失われない」と思えば、少し楽になれるのではないでしょうか。
失うことを恐れずに生きる
もちろん、手に入れたいものがあるのは良いことです。それに向かって努力するのも大切です。でも、もし何かを失ったとしても、自分自身がなくなるわけではありません。そう考えれば、少し気楽に構えられるのではないでしょうか。
人生は成り行きです。自分でコントロールできないこともたくさんあります。それでも、「自分自身という軸」がしっかりしていれば、大丈夫なのです。どんなことがあっても、自分らしさを失わない限り、道は開けるものです。
最悪でもなんとかなる
人生には大変なことがつきものです。これから起こるかもしれない困難に不安を感じる人もいるでしょう。でも、過度に怖がる必要はありません。「最悪でもなんとかなる」と思えれば、気持ちが少し軽くなります。
その気持ちがあるだけで、ちょっとした冒険にも踏み出せるし、新しいことに挑戦する勇気も湧いてくるはずです。人生をもう少し楽に、そして楽しく生きるために、ぜひ「失うものは何もない」と思ってみてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。