誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、33万部突破シリーズ『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』(ダイヤモンド社)に続く『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

物事を成功させるたった1つの原則
物事を成功させる方法はいくつもあるが、今日の気分で伝えたいのはたった一つのこと。それは、「続けること」です。
どんなに素晴らしい計画やアイデアがあっても、続かなければ成果は出ません。
続けるために大切なこと
「続ける」と聞くと、コツコツと努力を積み重ねることだと考える人が多いですが、実はそうではありません。
本当に大事なのは「めんどくさくないようにすること」です。人間は、面倒だと感じたことは続けられません。だからこそ、続けるためにはいかに面倒を減らすかがポイントになるのです。
自分に合った形で続ける
たとえば、私がこうして発信を続けているのも、「めんどくさくない形」にしているからです。Voicyの放送は1週間に1時間、金曜日の朝にまとめて収録します。原稿も作らず、その時に思いついたことを話すだけです。
次に話したいことが浮かんだら、タイトルだけメモしておいて、それを見ながら話す。編集も不要なので、余計な手間がかかりません。だからこそ、負担を感じずに続けられています。
誰にでも向いている方法ではないかもしれませんが、私にとってはこれが一番楽で、続けやすいのです。もしこの方法が合わないなら、自分にとって面倒でないやり方を見つければいいのです。
人間関係も同じ
人間関係も、めんどくさいと感じることが続かないのは同じです。たとえば、毎回きっちり予定を決めて、お店を予約して……という流れを繰り返していると、だんだん負担になってきます。
それなら、「このあたりで、この時間くらいに会おう」と、ざっくり決める方が楽です。そういうノリが許される関係であれば、長続きします。逆に、それが許されない相手とは、やがて関係が続かなくなるでしょう。
楽しく続けるための工夫
新しいことを始めるときは、「どうやったら自分に合うか」が分かりません。でも、「めんどくさいけど頑張る」では長続きしません。
最初は頑張れても、やがて疲れてやめてしまうのです。だからこそ、最初から「どうしたら楽しく続けられるか」をよく考え、工夫することが大事です。
物事を成功させる鍵は、「めんどくさくない形で続けること」。この考え方を取り入れれば、もっと楽に続けられるようになります。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。