誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、33万部突破シリーズ『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』(ダイヤモンド社)に続く『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

【精神科医が教える】「続ける力」が身につく…拍子抜けするほど簡単なたった1つの原則Photo: Adobe Stock

物事を成功させるたった1つの原則

物事を成功させる方法はいくつもあるが、今日の気分で伝えたいのはたった一つのこと。それは、「続けること」です。

どんなに素晴らしい計画やアイデアがあっても、続かなければ成果は出ません。

続けるために大切なこと

「続ける」と聞くと、コツコツと努力を積み重ねることだと考える人が多いですが、実はそうではありません。

本当に大事なのは「めんどくさくないようにすること」です。人間は、面倒だと感じたことは続けられません。だからこそ、続けるためにはいかに面倒を減らすかがポイントになるのです。

自分に合った形で続ける

たとえば、私がこうして発信を続けているのも、「めんどくさくない形」にしているからです。Voicyの放送は1週間に1時間、金曜日の朝にまとめて収録します。原稿も作らず、その時に思いついたことを話すだけです。

次に話したいことが浮かんだら、タイトルだけメモしておいて、それを見ながら話す。編集も不要なので、余計な手間がかかりません。だからこそ、負担を感じずに続けられています。

誰にでも向いている方法ではないかもしれませんが、私にとってはこれが一番楽で、続けやすいのです。もしこの方法が合わないなら、自分にとって面倒でないやり方を見つければいいのです。

人間関係も同じ

人間関係も、めんどくさいと感じることが続かないのは同じです。たとえば、毎回きっちり予定を決めて、お店を予約して……という流れを繰り返していると、だんだん負担になってきます。

それなら、「このあたりで、この時間くらいに会おう」と、ざっくり決める方が楽です。そういうノリが許される関係であれば、長続きします。逆に、それが許されない相手とは、やがて関係が続かなくなるでしょう。

楽しく続けるための工夫

新しいことを始めるときは、「どうやったら自分に合うか」が分かりません。でも、「めんどくさいけど頑張る」では長続きしません。

最初は頑張れても、やがて疲れてやめてしまうのです。だからこそ、最初から「どうしたら楽しく続けられるか」をよく考え、工夫することが大事です。

物事を成功させる鍵は、「めんどくさくない形で続けること」。この考え方を取り入れれば、もっと楽に続けられるようになります。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。