ついにその時が来た。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏(94)は3日、投資の世界に衝撃を与えた。自身が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)を年末に退任する考えを示し、後任にはグレッグ・アベル副会長を昇格させる意向だとした。バフェット氏はバークシャーの年次株主総会の最後に、2026年からアベル氏がCEOに就くことを取締役会に提案すると発表した。「時が来た。年末にはグレッグが最高経営責任者に就任すべきだ」米国の資本主義における最も偉大で最も長く続くショーの一つが最終盤を迎える。バフェット氏はかつて経営難の繊維会社だったバークシャーを巨大複合企業に変貌させ、文化現象に押し上げた。何十年にもわたり、数千人のファンや投資家がネブラスカ州オマハに足を運んでバフェット氏が「資本家のウッドストック」と呼ぶ株主総会に参加し、さらに数百万人が自宅から視聴し、株主宛ての年次書簡を読み、単なる投資助言を超えた同氏の機知や知恵を学んできた。