【精神科医が教える】無意識に悩みが頭に浮かんでくる人の解決策・ナンバー1

誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で幸せを呼び込む言葉』（ダイヤモンド社）など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』（ダイヤモンド社）だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる！

悩みは尽きないもの

今日は「悩み」についてお話ししたいと思います。

悩みって、本当に尽きないものですよね。昔のことを思い出しても、今のことを考えても、やっぱり悩みって常にちょこちょこと湧いてきます。

もちろん、環境によって多いときと少ないときはありますが、まったく悩みがない、という状態はほぼないと思います。

悩みを忘れる力が人を救っている

私たちがなんとか生きていられるのは、悩みが過去に流れていくからです。そして人間は、都合の悪いことを「忘れる力」がけっこうあるんですね。この忘れる力のおかげで、私たちは日々をなんとかやり過ごしているのです。

とはいえ、悩みが湧いてくるのは面倒なことですし、基本的には良いものではありませんよね。私自身も今はかなりストレスの少ない生活を送っていますが、それでも悩みがゼロになったわけではありません。定期的に、何かしら出てきてしまうのです。

「悩まない」ことを選んでみる

そこで、今日お伝えしたいのは「悩むのをやめてみる」という考え方です。悩みはどうせ尽きないのですから、いっそのこと相手にしない。これが案外、効果的だったりします。

そもそも悩むというのは、「本当はこうしたいのに現実は違う」という思いがあるから生まれるものです。ならば、「本当はこうしたいのに」という部分を手放してしまえば、悩む必要はなくなります。

悩みは「置いておく」こともできる

実は、悩もうと思えば人はいくらでも悩めます。でも、「悩まないでおこう」と決めたら、その悩みをそっと置いておくこともできるのです。

そして、時間が経てば自然と忘れてしまうこともあります。それなら、それでいいのではないでしょうか。

悩みを忘れてしまったら、それはそれで「どうでもよくなった」とも言えますよね。そんなふうに、悩みをそのままにしておく力も、意外と役に立つのです。

「悩むのやめた」と口に出してみよう

「悩むのをやめた」と心の中でつぶやいてみるのも、実際に声に出してみるのも、どちらでもかまいません。

私自身の悩みも、実際には小さなものです。たとえば、「この仕事、大丈夫かな」「まだ支払いされてないのが気になるな」「うまくいくかな」といったような、ちょっとした不安。

でも、そうした悩みも「まぁそのとき考えればいいか」と思えば、意外とスッと軽くなるんです。

悩みは拾いすぎないほうがいい

悩もうと思えば、将来への不安も、仕事の心配も、いくらでも拾えます。でも、それを全部拾っていたら、心が渋滞してしまいますよね。

悩みでいっぱいになってしまうと、人は不幸を感じたり、心に余裕がなくなったりします。だからこそ、「悩むのやめた」と決めて、悩みの管理を放棄してしまうのもひとつの手です。

悩みの入り口も出口も自由解放にしてみると、意外と心の風通しが良くなるかもしれません。

自分の心を守る

悩みは尽きないもの。だからこそ、「悩むこと」をやめてみる。これは、自分の心を守るための強力な方法になると思います。

よかったら、「悩むのやめた」って、つぶやいてみてくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』（ダイヤモンド社）の著者による特別原稿です。