欧州連合(EU)は8日、関税を巡る米国との交渉が合意できなかった場合には、米国の自動車、自動車部品、航空機などに関税を課す可能性があると明らかにした。EUの執行機関である欧州委員会は、関税の対象とする可能性のある950億ユーロ(約15兆5000億円)相当の米国製品のリストを公表し、最終決定する前に加盟国や業界と協議する考えを示した。公表されたリストには、米国製の航空機、自動車、自動車部品、化学品、電気機器、機械などが含まれている。また、以前に候補リストから削除されたウイスキーを含む米国産の蒸留酒も再びリストに加わった。EUはまた、米国に出荷される一部の鉄スクラップや化学製品について、輸出規制を課す可能性があるとしている。これらの輸出額は年間44億ユーロ相当に上る。
EU、米航空機などへの関税を計画 交渉決裂に備え
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