2月以来、筆者はどこへ行くにも「盗聴器」を身に着けている。重要なミーティング、子どもたちとの口論、不満を持つ従業員とのチャット、深夜のバスルームでの行動など、全ての記録がある。このほかにも、読者(そして上司や家族)に嫌われたくなければ共有できないものもたくさんある。断っておくが、筆者は米連邦捜査局(FBI)の情報提供者ではない。自分の発言を全て録音し、人工知能(AI)を使って日常生活を要約し、便利なリマインダーを送ってくれる、50ドル(約7300円)のブレスレット型ウエアラブル端末「ビー・パイオニア(Bee Pioneer)」を自ら進んで使っているのだ。似たような機能を持つ199ドルの「リミットレス・ペンダント(Limitless Pendant)」と159ドルの「プラウド・ノートピン(Plaud NotePin)」も試した。これらのガジェットは、私の口から発せられた、愚かで、プライベートで、聞いていて恥ずかしくなるような発言を全て思い出すことができる。